英語勉強法

大学受験に必須!イメージで覚える英語の前置詞

こんにちは!年末にさしかかり、受験生のみなさんはいよいよ年明けの受験シーズンに向けラストスパートをかけていかなければなりませんね。

今になって知らない単語やわからない箇所がたくさん出て来て焦るようなこともあるかもしれませんが、どの受験生も状況は同じですのであきらめずに取り組んでいきましょうね♪

さて、そんな受験英語においても意外な落とし穴となるのが前置詞の使いわけです。

英作文の問題で「あれ、ここってinだっけonだっけ?」などと悩んだ経験のある方も多いでしょう。

丸暗記だけでは対応できない前置詞の数々、本当に頭が痛くなってきますよね。

そこで今回は、イメージで覚える英語の前置詞についてご紹介してまいりたいと思います。

たくさん暗記するのではなく、イメージで前置詞を選べるようになるとずいぶん楽になりますよ!さっそく見ていきましょう♪

深さのある入れ物をイメージする”in”

“in”は非常によく登場する前置詞の一つですね。「~の中に」と覚えている方も多いと思いますので、

「深さのある入れ物に入っている」イメージ

は浮かぶと思います。

比較的広く大きい範囲を示し、時間軸で言うと日をまたぐ週や月、年を表します

There is a baseball in the box.

(箱の中に野球ボールがある。)

I’ll have a wedding reception in June.

私は6月に結婚式を挙げるつもりです。

「箱の中に~」というのはよくある例文ですね。底の深い器やボトルのようなものにもこの”in”が使われます。

また、月をしめす”June”の前にも”in”が使われていますね。週よりも大きな単位の期間(月・年・季節など)の場合は”in”が使われます。

また、”in”はこのような時にも用いられます

◆着ているものを示す時

例)He looks gorgeous in his tux.

(彼はタキシードを着ると、とても素敵だ。)

この場合の”in”は「タキシードの中にいる=タキシードに包まれている=タキシードを着ている」といったニュアンスで使われていますね。

◆性格や性質を示す時

例)She has something of the leader in her.

(彼女にはどこか指導者の資質が感じられる。)

「彼女の中にリーダー気質が見て取れる」といったニュアンスをイメージすれば、前置詞”in”を使うのが一番しっくりきますよね。

このほかにも、”in”を使ったフレーズをチェックしておきましょう♪

  • be interested in~:~に興味がある
  • be born in~:~年生まれである
  • live in~:~に住む

平らなお皿、面をイメージする”on”

“on”は「~の上に」と覚えている方が多いでしょう。

まさにその通りなので間違いありませんが、もっと細かく言えば、

「面に接している」イメージ

で捉えていただきたいと思っています。

例)My bag is on the chair.

(私のバッグは椅子の上にあります。)

例)He saw the picture on the wall.

(彼は壁にある写真を見ている。)

「椅子の上」というのはとても基本的な表現ですが、「壁に貼ってある」というのを示す時も”on the wall”と表現するのですね。

壁は地面に対して垂直であることが多いですから、「壁の上」と言われると「??」となってしまいますが、「壁に接している=壁に貼られている」と言う風に捉えれば違和感がないですね。

また、”in”と同様に”on”も時を表すのに用いることが出来、特定の日(日付・曜日)を示す時には”on”を使います

例)The wedding reception is on June 5.

(結婚式は6月5日です。)

例)My piano lessons are on Tuesdays.

(ピアノのレッスンは毎週火曜日です。)

このほか、”on”はこのようなときにも用いられます。

◆目的を表す時

例)I went to NY on a trip.

(私は旅行でニューヨークに行った。)

“on a business”であれば「仕事でニューヨークに行った」になります。

行先と目的が切り離せない(ぴったりとくっついている)場合に用いるとイメージしておけばよいでしょう。

◆何かの基、基準を表す時

例)This novel is based on the real story.

(この小説は実話が基になっている。)

「~の上にある(成り立っている)」といったニュアンスです。これも”on”の単語のイメージができていればすぐ覚えられますね。

点をイメージする”at”

“at”はとてもいろいろな用途で用いられるため最も混同してしまうことの多い前置詞です。

イメージとしては、

”in”が広く大きな範囲、”on”が面を示しているのに対して”at”は点を示す前置詞

だと覚えておきましょう。

例)Look at the window.

(窓を見なさい。)

例)They are at the statue.

(彼らは像のところにいる。)

「窓」や「像」などある一点や目的物を指すのに”at”が用いられていることわかります。

また、”in”や”on”と同様”at”も時を示すのに使うことが出来、特定の時刻や瞬間を表す時に用いられます。

例)They started crying at the same time.

(彼らは同時に泣き出した。)

例)I wake up at 7 every day.

(私は毎日7時に起きます。)

「泣き出した瞬間」「起きる時刻」を表すのに”at”が使われていますね。

このほか、”at”は能力や性質を表したい時にも用いられます。

例)She’s good at English.

(彼女は英語が得意です。)

“be good at~”はみなさんもご存知ですよね。英語という特定の分野を指し示して得意だと述べているためここでも”at”が使われています。

それでは、”at”を使ったフレーズをいくつか見ておきましょう。

  • be surprised at~:~に驚く
  • at the end of~:~の終わり(endをbeginningにかえると「~の始まり」になります。)
  • laugh at~:~を笑う

覆いかぶさるイメージの”over”

前置詞のみならず、名詞や形容詞としても「終わりの」「極端な」などといったさまざまな意味をもつ”over”。

今回は前置詞として使う場合のイメージについてご紹介いたします。

前置詞”over”といえば、「~の上」と言う風に記憶している方が多いかと思いますが、それだと先ほどご紹介した”on”やこのあとご紹介する”above”との使い分けが難しくなってしまいます。

そこで、”over”は「覆いかぶさるイメージ」で覚えておきましょう。

例)She put her hands over her face.

(彼女は、両手で顔を覆った。)

例)You should wear a jacket over your sweater.

(セーターの上にジャケットを着なさい。)

1つ目はまさに「覆う」という表現で使われていますね。

2つ目も、「セーターの上を覆う」ようにしてジャケットを着用することになるのでやはり”over”が適切であると分かります。

また、”over”は「覆いかぶさる」イメージから派生して以下のように使われることもあります。

◆上方を示す時

例)There is the bridge over the river.

(川の上に橋がかかっている。)

橋も、川を覆うようにして上方にかけるものですので、”over”のイメージがしっくりきますよね。

◆あちらこちら、と表現するとき

例)I want to visit all over the world.

(私は世界中をあちこち訪れてみたい。)

これも、「世界全体を覆って→世界中」と考えるとイメージしやすいですね。

上を見上げるイメージの”above”

こちらも「~の上」を示すのによく用いられる前置詞ですね。

まず、”above”の大きな特徴は、「下にあるものと接していない」という点でしょう。

”on”が面に接していて、”over”が覆っている(接している場合と接していない場合あり)のに対し、

”above”は下にあるものとくっついておらず、見上げるとそこにあるといったイメージ

になります。

例)The plane flew above the sea.

(飛行機が海の上を飛んでいた。)

見上げると海のはるか上方を飛行機が飛んでいた、ということですので”above”が適切です。

また、この「上を見上げる」イメージから派生して以下のような場合にも使われます。

◆立場が上のものを示す時

例)John is above me in this office.

(職場でジョンは私より立場が上だ。)

まさに、見上げるイメージとぴったり合うので覚えやすいですね。

◆ある基準を越えていることを示す時

例)People above 20 years of age can drink an alcohol in the U.S.

(アメリカでは21歳以上の人たちが飲酒できる。)

前置詞はイメージで捉えて違和感に気づけるようになろう!

イメージで覚える英語の前置詞についてご紹介してまいりました。

言葉だと分かりにくい点もあったかと思いますが、なんとなく頭の中でイメージはつかめたでしょうか?

英語の前置詞は数が多く、使い方をすべて丸暗記するのは難しいため、頭の中で当てはめてみた時に「なんかおかしいな」と気づけるかどうかがとても大切です。

今回ご紹介した以外にもたくさんの前置詞がありますので、ぜひ多くの文章に触れながら自分なりのイメージを固めていってくださいね!

ABOUT ME
Midori
高校時代にイギリス留学、大学~社会人時代に2度のNY滞在を経験。大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。 現在のTOEICスコア875点(リスニング満点)。英会話講師として勤務する傍ら、海外ドラマや洋画を用いた英語学習法に関する記事を多数執筆。
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